純粋な取引以外による利益
仮想通貨で利益を得る方法は単純な売買益以外にもあります。
自動取引との組み合わせでほとんどノーリスクで利益を上げられる手法も存在しますので、「知らなかった」とならないようにぜひご一読ください。
アービトラージ(裁定取引)を考える
手数料を考慮しなければ、安いときに仕入れて高くなったら売ることで利益が出ます。
ですが、安いと思ってもまだ下があったりもっと高くなってから売ろうと思っているとそこから値が下がったり、思い通りにならないことはよくあるものです。
買いにしても売りにしても、将来の値動きを予測する必要があるので100%の精度で利益を出すことは難しく、利確と損切を繰り返してトータルで利益が損失を上回ることを目指すのが基本です。
さてこの将来の価格の予測が予測ではなかったらどうでしょうか。
例えばいま100円で買えるものが120円で売れることが分かっているのであれば、買って即座に売れば確実に利益が出ます。
手軽な副業などでよく例に挙げられるせどりなどは、安く売っているものを買い、高く売れるところで売ることで利益を上げる手法です。
付加価値を付けたり値上がりを待ったりすることなく基本的には即座に転売しても利益が出ることを前提としているため、在庫を抱える(仮想通貨の場合であれば値上がりを期待して持ち続ける)というリスクを無視することができるのがメリットです。
仮想通貨ではネット上で簡単に決済が完了するため、書籍など実際の商品を転売するのに比べても容易に行うことができます。
問題は、そんなに簡単に利益を得ることが可能なケースを見つけることができるのか、という点ですが実は簡単に見つかります。
例えば『ビットコイン』という同じ仮想通貨であっても複数の取引所でそれぞれ異なる価格で売買が成立しています。
株取引でも優先市場とPTS市場とで一時的に価格が乖離することはありますがレアケースであり、仮想通貨のように日常的に取引所単位で取引価格が異なるということはほとんどありません。
仮想通貨の特徴の一つに中央集権的ではないことが挙げられますから、少なくともしばらくの間は全ての取引所の取引価格が一致するということは起こりにくいと考えられます。
株取引やではほとんど効果が見込めない戦略が通用する点は重要です。
とはいえ、このような取引を手動で複数回こなすことはなかなか難しいため、ツールを用いた自動売買を検討するのが良いでしょう。
逆に言えば、取引所間の取引価格の差を自動的に取得しながら売買を繰り返す自動売買ツールさえあれば、値動きの予測に対する勝率の検証やバックテストのようなことを考えなくともほぼノーリスクで資産を増やしていくことが可能です。
プログラミングに慣れていないと、「なんとなく難しそう…」という印象を持ってしまうかもしれませんが、挑戦してみる価値のある手法といえます。
未だ成熟したとは言えない取引環境であるからこそ、取引所固有のトラブルによって価格差が大きく開くケースがよく見かけられるのが現状で、アービトラージを始めるのであれば今がチャンスともいえるかもしれません。
マイナス手数料を考える
きわめてレアなケースですが、取引所に支払う取引手数料がマイナスという場合があります。
通常、取引には手数料がかかるため取引自体の資金増減が0だった場合、手数料の分だけマイナスになります。
手数料無料キャンペーンなどで新規顧客を開拓したりすることはよくあることですが、マイナス手数料というのはより進んで取引に対して取引所が手数料分を還元してくれるサービスです。
当然のことながら、サービス提供側としては手数料収入がマイナスになるため儲からないのですが、他の部分の利益で相殺し、広告料と割り切って運用されていることが現実にあります。
これを利用すれば、投資の運用成績としてはプラスマイナス0だったとしても、手数料分だけ利益を得ることができます。
手数料収入を上回る損失を出してしまっては元も子もありませんので、マイナス手数料狙いで取引を行う場合には売買益を狙わずにとにかく回数を稼ぐことに注力すべきです。
単純作業の回数を重ねるだけであれば人間が発注作業を行う必要もありませんので、自動売買ツールを利用して手数料だけを稼ぐというほぼ利益が約束された投資手法が成立します。
ただし、手数料無料もマイナス手数料も顧客に対する一時的なサービスであるという認識は忘れないようにしておくべきです。
あくまでこれはボーナスゲームであると考えておいてその他の手法の研究も怠らないようにしておけば、いざサービスが終了した時にあまり困らずに済むかもしれません。
もちろん、利用できるうちは利用しない選択をすることにメリットがあるとは思えませんが。
仮想通貨のマイニング(採掘)
仮想通貨はマイニング(採掘)と呼ばれる行為によって発行されます。
例えばビットコインの取引は、一定期間の取引をその整合性を取りながらネットワーク上に正確に記録することで実現されています。
この整合性を取るという作業には膨大な計算量が必要となるため、世界中のネットワーク上のコンピュータがこの作業に協力しています。
こうしてビットコイン全体の発展に貢献した見返りとして新たなビットコインを表集として得ることができるため、一連の作業をマイニング(採掘)と呼ぶのです。
一言でいえば、マイニング作業に協力することによってビットコインがもらえるという仕組みなのですが、現在はコンピュータの性能問題などマイニングに参加する障壁が高く、個人で利益を得られることはほとんど期待できなくなっています。
また、マイニングに関してはコンピュータウィルス等を利用して閲覧者のCPUを不正に作業に参加させるサイト等の存在も指摘されており、これらの不正は仮想通貨業界の健全な発展を妨げる重大な問題といえるでしょう。
マイニングに関する注意喚起
仮想通貨という存在が有名になり、マイニングという言葉の意味するところも広く知られるようになりました。
その一方で、マイニングサービスの提供に見せかけた詐欺を行っている業者があるようです。
すでに述べたようにマイニング報酬はよほどのことがない限りコストを上回る利益が期待できない水準になっており、個人が簡単に儲けられることは考えにくいため、何通りかのプランが設定されて高額なプランだとあっという間に投資額が回収できてしまうかのようなマイニングサービス業者の広告を見たら、詐欺を疑った方がよいかもしれません。