仮想通貨とは
仮想通貨(暗号通貨)とは物理的な実体がなく、『ブロックチェーン』と呼ばれる技術によりネットワーク上に存在する、通貨的機能を持ったデータの総称です。
資金決済に関する法律の言葉を使えば、不特定の者を相手方として購入、売却及び交換を行うことができ、電子情報処理組織を用いて移転することができる財産的価値のこと、であるといえます。
代表的な仮想通貨としてはビットコインが有名ですが、それ以外にアルトコインと呼ばれる千種類以上の仮想通貨が取引されています。
ビットコインは、一般の通貨取引のように中央集権的な運営主体による管理が行われず、非中央集権型の取引が行われる仕組みが特徴です。
このため、国が発行して管理する通貨という枠組みを超え、国境を越えた決済を簡単に実現することができる点が注目されています。
投機的価値と未成熟な市場
仮想通貨の歴史は新しく、ビットコインが誕生したのは2009年のことです。
ビットコインが初めて実際に法定通貨と交換された際のレートは5050BTCに対して5.02ドルでした。
翌年の2010年、実際の店舗でビットコインが使用され、ピザ2枚と10000ビットコイン(1BTC≒0.2円)が交換されました。
その後Mt.Gox事件が起こり、仮想通貨そのものに対する信頼が損なわれるなど紆余曲折がありましたが、2017年12月には1BTC=200万円を超えました。
2010年当時のピザ1枚がこの7年寝かせておくだけで約100億円の価値を持つことになったわけですから、仮想通貨バブルと言われていることも頷けます。
特に年末に仮想通貨バブルが話題となった2017年、ビットコインは1月からおよそ年末まで20倍以上に値上がりしましたし、ビットコイン以外の仮想通貨も短期間で数十倍から数百倍がざらという大相場になりました。
ですが2018年に入ってからは目に見えて減速し、仮想通貨取引所コインチェックからNEMが不正送金により流出するという事件をきっかけに1BTC=100万円を割込み、さらに下落を続けるという事態が起こりました。
そのような状況を見てもやはり仮想通貨取引は未だ成熟したとはいえず、特に大きな材料がないように見える場合であっても、一日単位で見て取引価格が10%程度上下することは全く珍しいことではありません。
ここまで激しい値動きをする仮想通貨は、価値の安定が重視されるという意味で通貨という名前にやや馴染まない面があると指摘されるのも一理あるのですが、投資商品として見れば非常に魅力的な存在であることもまた事実です。
仮想通貨業界の伸びしろと投資家保護への期待
マウントゴックス事件に続いてコインチェック事件で世間の注目を集めたこともあり、現在ではギャンブル的なイメージが先行してしまったかもしれませんが、これらの事件を教訓としてセキュリティへの取り組みも一層強化され、株式投資、FXと並び、仮想通貨投資は今後メジャーな投資スタイルとして発展していくでしょう。
仮想通貨の取引業者には金融庁による登録業者と未登録のみなし業者がありますが、一概に登録されているから安全で安心というわけでもありません。
現に登録業者であるGMOコインも2018年3月に複数のみなし業者とともに業務改善命令を受けていますし、だからといって仮想通貨交換業者としての資質に欠けるというものでもありません。
別世界の出来事と思いながらニュースを眺めるだけではなく、この機会に仮想通貨取引に参加してみてはいかがでしょうか。
新しい時代の経済の形に触れる感動や発見が必ずあるはずです。
ただし、実際に取引を行うにあたって、最初にある程度の現金は必要です。仮想通貨取引の際に生じるリスクについては十分に認識したうえで、無くなっても困らない程度の余剰資金から始めることを強くおすすめします。
VBAによるプログラムの利用と取引参加
このサイトでは、仮想通貨取引の概要や取引所の紹介、VBAで作成したプログラムを利用して効率的な取引を目指す方法などを紹介してます。
実際の取引においても機械的な繰り返しになる作業は多く、人の手が介在することによりかえって単純ミスが発生してしまったり、疲労による判断ミスにつながるリスクもあります。
市場の動きが気になりすぎて他のことが手につかなくなってしまうのも健全とはいえないかもしれません。
VBAと取引所APIを利用した自動取引ツールの作り方も紹介していますので、本格的に仮想通貨取引に取り組みたい方の参考になれば幸いです。
これから仮想通貨取引を始める方、また既に取引はしているものの何か行き詰まりを感じておられる方の手がかりになることを願っています。