バイナリーオプションという金融派生商品
バイナリーオプションの概要
バイナリーオプションは外国為替市場の値動きに連動した金融派生商品です。
主に購入レートと売却レートのギャップにより利益を得る通常の外国為替証拠金取引（FX）とは異なり、購入時に所定時間経過後の対象通貨ペアの方向（多くは円高か円安か）を予測し、正解すれば値動きの大きさにかかわらず購入金額に払い戻し倍率を乗じた金額の払い戻しが受けられることが特徴です。
バイナリーオプションのメリット
基本的には上か下かの2択というシンプルな予想をするだけでよく、FXのように決済する必要もないため手軽に取引に参加することができます。
購入金額に対して正解時に得られる利益が明確なことや、不正解時の損失が購入金額に限られることもバイナリーオプションの利点と言えます。
他の投資に比較して少額の資金でも参加できることや、取引開始から結果が出るまでの時間が短いものも多いことなども魅力です。
バイナリーオプションのデメリット
払い戻し倍率を含め様々な条件が基本的には取扱業者が有利になるように設定されているため、単純な円高か円安かの2択タイプで予測の正解率が50％を多少上回る程度では、収支の期待値がプラスになることはまず無いと考えた方がよいでしょう。
仮に2択自体の勝率を一定に保てたとしても、取扱業者の提示する倍率次第で収支がプラスになったりマイナスになったりするというリスクがあります。
また、普通は一回あたりの購入額に上限が設定されているため、利益を積み重ねて資金量がある程度大きくなってくると、資金効率が下がるかもしれません。
バイナリーオプションで注意すべき点
マーチンゲール法という有名な手法がありますが、様々な状況においてこの考え方を持ち込んで破産する人は多いです。
魅力的な一面はありますが、これを用いたからといって必ず勝てる保証はありませんので、積極的におすすめすることはできない手法の一つです。もっとも、有効な場合もあることにはありますが。
また、負けが続いて冷静な判断ができなくなっているときに大きく勝負して負けるというのは本当によくある話です。
「ここで負けたら後がない」という状況では取引をしないことを強くおすすめします。
取引に手軽に参加することができるからといって、簡単に勝つことができると考えるのは危険です。
マーチンゲール法のリスクを理解されたうえでなお興味のある方は、マーチンゲールによる自動取引をご覧ください。
マーチンゲール法で失敗する原因の一つが連敗後に冷静さを失った状態での取引にあるならば、ルールに則って機械化された自動取引によってこのリスクを軽減することは可能かもしれません。